
最新設備導入により生産能力30%向上! 対応可能サイズ拡大と更なる短納期化を実現!
当社は新たに3台のステンレスフライス加工機を増設し、4月より稼働を開始しました。
当社が供給するアルミ・ステンレスのフライス加工品は、主に半導体や液晶パネルの製造装置、FA・自動化機器向けに使用されており、今後もこれらの分野で市場の拡大が見込まれています。今回の設備増強により、加工可能製品サイズの生産能力が30%向上しました。今後も、さらなる供給体制の強化を図るとともに、ますます多様化するお客様のニーズにも柔軟に対応してまいります。
設備投資の背景
半導体業界やFA・自動化分野における設備投資需要は、今後3年間で15~20%の成長が見込まれており、長期的にはさらなる拡大が予想されています。進化のスピードが早いこれらの分野では、最終製品の納品までのリードタイムが短く、当社が供給するフライス加工品にも短納期対応が強く求められています。 しかしながら、当社のステンレスフライス加工は、設備増強前にほぼ100%の稼働率に達しており、既存の体制では需要に対応しきれない状況でした。このような状況を踏まえ、供給力の向上を目指し、関西工場にステンレスフライス加工機3台を導入しました。総額約1億3000万円を投じたこの設備増強により、全社的な生産能力の向上を図り、今後の需要に応える体制を整えました。
また、短納期対応の実現には「配送」も重要な要素となります。これまで本社工場からの出荷では翌日配達が難しかったエリアにも、今回の設備増強により関西工場からの出荷することで翌日配達可能エリアが拡大します。
現在、金属加工業者は、より短いリードタイムと高精度な加工が求められており、材料があらかじめ高精度なフライス加工を施された状態で入荷されることで、自社での加工のリードタイムを伸ばすことが可能になります。
関西工場の対応力を向上させたことで、今までは本社から出荷せざるを得なかった製品も、より早くお届けできるようになりました。
【設備投資による効果】

<関西工場での加工可能サイズの拡大>
従来は【幅 150mm × 長さ 320mm】までの加工に限られていましたが、今後は【幅 370mm × 長さ 700mm】まで対応可能となります。更に、形状によっては最大【長さ 1600mm】までの4F/6F加工にも対応可能です。
<短納期ご要求への対応力向上>
従来は本社工場のみで対応していたサイズの加工についても、本社・関西の各工場で分散対応が可能となりました。これにより、全社的な供給能力が向上し、小物サイズから370mm角程度のプレートサイズまで、数物の短納期対応力が大幅に強化されます。本社・関西両工場を活用した柔軟な生産体制によって、より幅広いニーズへの迅速な対応が可能となりました。
これらの取組により供給能力が強化され、新設備により加工する製品サイズの生産能力は 30% 向上。さらに、リードタイムの短縮や生産プロセスの最適化により、生産効率の改善も見込め、増加する需要への対応体制を整えました。
<今後の展望>
関西工場を活用した設備投資により、ステンレスフライス加工の供給能力を、現状比50%程度向上させることを検討しております。「お客様の理想を実現できる工場」を目指し、お客様へのヒアリングを通じ、お客様の必要とするサイズ・数量を供給できる体制を構築してまいります。